Windows11の仮想マシン(VM)をVMwareで作成する方法を検証してみました。
パソコンの中に、別のパソコンを動かせたらいいのに。
そんなときに活躍するのが「仮想化ソフトウェア」です。
この記事では、その代表例であるVMware Workstation Pro 17を使って、Windows 11の仮想マシンを作る手順を紹介していきます。
仮想マシンを使えば、1台のPCの中で複数のOSを同時に動かせるようになります。
しかも、物理的なパソコンには手を加えずにいろいろ試せるので、環境づくりや検証作業がとてもラクになります。今回は、VMware Workstation Pro 17を使った仮想マシンの作成から、Windows 11のインストールまで、順番にわかりやすく解説していきます!
仮想マシン(VM)とは?
仮想マシン(VM)というのは、パソコンの中にもう一台別のパソコンを作るようなものです。
たとえば、普段使っているWindows 11のパソコンの中に、さらに別のWindows 11や、他のOSを動かすことができるようになります。
わざわざ新しいパソコンを買わなくても、テスト環境を作ったり、違うOSを試したりできるのでとても便利。
しかも、仮想マシンの中で起きたトラブルは基本的に本体に影響しないので、安心していろいろ試せます
仮想マシン(VM)の導入メリット
仮想マシンの大きなメリットは、1台のパソコンでいろいろなOSを簡単に使い分けられることです。
たとえば、新しいOSを試してみたいときや、ソフトの動作チェックをしたいときに、今使っている環境を壊す心配がありません。
しかも、仮想マシンならメモリやCPUコアの割り当ても自由に設定できるので、使う目的にあわせて細かく調整できるのも便利です。
仮想マシン(VM)の導入手順
では、実際にWindows 11の仮想マシンをVMwareで作成する手順を説明します。
※ 画像上の赤枠は説明のために付与しています。
※ 画像を選択すると拡大表示できます。
① WorkstationProのインストール
まず、VMware Workstation Proをインストールします。公式サイトからダウンロードし、画面の指示に従ってインストールを進めるだけなので、特に難しいことはありません。
インストールする方法は、こちらの記事で解説しています。

② ISOイメージをダウンロードする
次に、Windows 11のISOイメージをダウンロードする手順をご説明します。
Windows 11のISOイメージは、以下のMicrosoft公式サイトからダウンロードできます。
MicrosoftのWindows 11ダウンロードページはこちら

Windows 11( multi-edition ISP)」を選択した後、「ダウンロード」ボタンを押すと、ISOイメージのダウンロードが開始されます。

言語を「日本語」に設定する場合は、「日本語」を選択し、「confirm」ボタンを選択します。

「64-bitダウンロード」ボタンを押すと、ダウンロードが開始されます。

③ 新しい仮想マシンを作成する
VMware Workstation Pro 17を起動したら、「新規仮想マシン作成」ボタンを選択します。

「次へ」ボタンを押して次のステップに進みます。

ダウンロードしたWindows 11イメージファイルを選択したら、「次へ」ボタンを選択します。

「仮想マシン名」と「作成場所」を指定したら、「次へ」ボタンを選択します。

TMP暗号化を行う場合は、「TMP暗号化チェックボックス」にチェックを入れ、パスワードを入力後、「次へ」ボタンを選択します。

「次へ」ボタンを押して次のステップに進みます。
ディスクの最大サイズは、デフォルトは64GBです。実験環境では十分なサイズですが、本格的に使用するのであればディスクの最大サイズは増やして下さい。仮想マシンを作成した後でも変更可能です。

「完了」ボタンを押して処理を完了します。

④ Windows 11のインストール
仮想マシン起動後、Windows 11のセットアップが始まるので、通常のインストールと同じ流れで進めます。
VMware Workstation Pro 17で「Windows 11 x64」を選択します。

「この仮想マシンをパワーオンする」を選択します。

何もせず待ちます。

エラー表示された場合は、何もせず約2分程お待ち下さい。約2分後、STEP5画面に自動遷移します。

「EFI VMware Virtual SATA CDROM Drive (1.0)」を選択します。
「カーソルキー」を使用して選択して下さい。

以後は、設定ウィザードの指示に従ってWindows11のセットアップを進めていきます。

仮想マシン(VM)のトラブルシューティング
- 「このPCではWindows 11を実行できません」と表示される
-
仮想マシンのTPMを有効にしていない可能性があります。VMの設定から「セキュリティデバイス」を追加し、TPM 2.0を有効にします。
- ネットワークに接続できない
-
VMwareのネットワークアダプタ設定が「NAT」または「ブリッジ」になっているか確認します。
仮想マシン(VM)を作成してみた感想
実際に仮想マシンを作成して使ってみて、とても便利だと感じました。OSを簡単にインストールできるし、テストや実験をしやすい点がとても気に入っています。また、仮想マシンの中でトラブルが発生しても、物理PCには影響を与えないので安心です。
ただ、最初はちょっと仮想マシンにリソースを割り当てすぎて動作が重くなったこともありました。実際に使用するリソースについては少しずつ調整していったほうがいいかもしれませんね。
まとめ
Windows11の仮想マシン(VM)をVMwareで作成する方法について紹介させて頂きました。
Windows 11の仮想マシンを作るのは、思ったより簡単でした。
やってみて一番驚いたのは、「思っていたより簡単だった」ということです。最初は専門的な知識が必要かと思いましたが、設定項目もわかりやすく、案外スムーズにできました。
また、スナップショット機能が便利で、「この設定を試してみたいけど、失敗したらどうしよう…」というときに気軽に挑戦できるのが良かったです。
「仮想マシンって難しそう」と思っている方も、検討してみるのも良いかもしれません。
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